【ブレイズ-ひがし北海道】今季全敗の相手に劇的勝利

東日本大震災から10年の節目を迎えてから、初めての公式戦。ブレイズが今季全敗を喫している苦手のクレインズに対し、劇的勝利を収めた。2―2の同点で迎えた延長3分すぎ、FW田中遼が、一度は相手GKに阻まれた、自身のシュートの跳ね返りを執念で押し.....
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 東日本大震災から10年の節目を迎えてから、初めての公式戦。ブレイズが今季全敗を喫している苦手のクレインズに対し、劇的勝利を収めた。2―2の同点で迎えた延長3分すぎ、FW田中遼が、一度は相手GKに阻まれた、自身のシュートの跳ね返りを執念で押し込んだ。「チャンスで外していたので、絶対自分が決めて勝とうと思っていた」と拳を握った。[br][br] 序盤は苦しいゲームだった。第1、2ピリオドはいずれも開始2分で失点。スタートでつまずいたが、ベンチでは「絶対にこの試合に勝つ」と選手同士が声を掛け合った。[br][br] 流れを変えたのはベテラン勢。第2ピリオドに篠原亨太、佐藤翔のFW2人が決めて同点に追いつくと、八戸市出身でチーム最年長のGK橋本三千雄が再三の好セーブを見せ、仲間を鼓舞した。[br][br] この日の試合前には選手たちが観客と共に黙とうをささげた。プロ1年目のシーズンに震災を経験した田中遼は「東北を拠点にするチームであるからには、何か力になりたいとずっと思っていた。この試合に勝ち切り、皆さんとバンザイできて、ほんの少しでも力になれたのかな」と“特別な1勝”をかみ締めた。[br][br] 14日はクレインズとの今季最終戦。「相手もこのままでは終わらないと思うが、受け身にならずにハードにプレーして、またバンザイして終わりたい」と意気込んだ。