青森県などは11日、県内で新たに10人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。症状は調査中の1人を除き、軽症か無症状。居住地別では、八戸市と青森市が各4人、上十三保健所管内と県外が各1人。青森市の感染者4人は市内の同じ飲食店の利用客か従業員で、うち2人は県立中央病院の研修医。県と市は飲食店でクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。県内の感染者は累計838人となった。[br][br] クラスターが発生したのは同市栄町2丁目の飲食店「泰苑」で、市が店名を公表した。飲食店を介し感染したのは、既に感染が判明している同市と弘前管内の3人を含め、20~80代以上の男女計7人となった。市は1~9日の利用客に保健所への連絡を求めている。[br][br] 同病院によると、感染した研修医2人は4日、同病院の医師2人と計4人で飲食店を利用。この日は常連客のみの貸し切り営業だった。[br][br] 既に感染が判明している同市の60代男性は1日と4日、同市の20代男性と弘前管内の60代男性は1日に飲食店を訪れていた。[br][br] 県と市は飲食店クラスターに関連し、同病院の医療従事者ら計159人の検査を実施。陽性が判明した4人以外は全て陰性だった。[br][br] 同病院では9日から、医療従事者を対象とした新型コロナワクチンの優先接種を開始しており、感染した研修医の1人は接種を受けていた。接種時の体調に問題はなかったという。[br][br] 八戸市では同居する40代の男女と70代女性の感染を確認した。40代の男女は市職員で、市本庁舎内にある別々の部署で勤務。2日に東北地方への移動歴があり、移動先で接触した人の感染が判明したため検査を行った。70代女性は2人と別居する親族。[br][br] このほか同市に滞在していた20代女性も感染。9日に感染が判明した上十三管内の20代男性の職場関係者で上十三保健所が検査した。同管内では性別非公表の10代1人、関西地方在住で同管内を訪れていた20代男性も感染。10代は感染者の濃厚接触者だった。