【新型コロナ】青森県内初の変異株 起源不明タイプ「広がりない」

青森県は5日、県内で初めてとなる新型コロナウイルスの変異株が確認されたと発表した。1月に県内で発生したクラスター(感染者集団)関連の感染者で、国立感染症研究所(東京)の遺伝子解析で今月2日に判明。確認された変異株は、感染力の強い英国由来など.....
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 青森県は5日、県内で初めてとなる新型コロナウイルスの変異株が確認されたと発表した。1月に県内で発生したクラスター(感染者集団)関連の感染者で、国立感染症研究所(東京)の遺伝子解析で今月2日に判明。確認された変異株は、感染力の強い英国由来などとは異なる起源不明のタイプ。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「変異株は全国各地で確認されており、県内でも起こりうる事態。クラスターは既に収束しており、県内で変異株の広がりはない」との見方を示した。[br][br] 変異株には感染力が高いとされる英国、南アフリカ、ブラジル由来の3種類とワクチンの効き目に影響するとされる由来不明の1種類がある。今回、県内で判明した変異株は由来不明に当たり、2月2日までに主に関東地方で93例確認されている。[br][br] 県は感染者の結び付きを調査するため、ウイルス量や感染状況が異なる陽性者の検体を国立感染症研究所に送り調査。これまでに昨年10月12日~11月24日に感染が判明した26人分と、同11月25日~今年1月28日の35人分を終え、35人分の中から変異株が見つかった。[br][br] 変異株の感染者に関東地方への滞在歴がなく、1月に何らかの形で関東地方から県内に持ち込まれたとみられる。[br][br] 県は、クラスター関連の感染者の大半は変異株だったとみている。クラスター関係者の健康観察が全て終了し、既に感染が収束していることから、感染者の年代や性別、管轄保健所、クラスターの詳細は非公表とした。[br][br] 3回目の遺伝子解析は今後依頼する方針。県環境保健センターでは、英国型など3種類の変異株の確認が可能で、由来不明の変異株も近く調査可能になるという。