西目屋村が発注した除雪用重機購入の指名競争入札を巡る官製談合事件で、公契約関係競売入札妨害の罪に問われた建設機械販売などを手掛ける「小山内重整備」(弘前市)の元役員小山内崇雅被告(48)の初公判が2日、青森地裁(寺尾亮裁判官)であった。小山内被告は、前村長の関和典被告(54)=官製談合防止法違反などで起訴、公判中=から過去にも予定価格を教えてもらったことがあると説明。検察側は、関被告に小型除雪車を通常よりも安い価格で貸し付けるなど両被告が不適切な関係を続けていたと指摘した。[br][br] 小山内被告は起訴内容を認め、検察側は懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は11日。[br][br] 検察側の冒頭陳述によると、村は関被告の村長就任以前から重機の車検や点検を小山内重整備に発注しており、関被告も前例を踏襲。両被告は弘前市内の企業経営者らが立ち上げた会に所属し、ゴルフや飲食を通して親しくなった。[br][br] 小山内被告は検察側の被告人質問で、関被告から以前にも予定価格を教えてもらったことがあるかを問われ、「ある」と説明。関被告への謝礼については「していない」と否定した。[br][br] 起訴内容によると、小山内被告は、村発注の除雪用重機購入の指名競争入札で19年8月下旬ごろ、関被告から電話で予定価格が2650万円であることを伝えられ、小山内重整備に予定価格に近い2575万920円(落札率97・17%)で落札させたとしている。