【ワクチン接種】青森労災病院(八戸)で先行接種開始 初日は副反応、確認されず

青森労災病院で始まった新型コロナウイルスワクチンの先行接種。データは今後に生かされる=22日、八戸市
青森労災病院で始まった新型コロナウイルスワクチンの先行接種。データは今後に生かされる=22日、八戸市
青森県内で初となる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が22日、八戸市の青森労災病院(玉澤直樹院長)で始まった。ワクチンの安全性を調べるための先行接種として、医療従事者を対象に実施。同病院では、24、26の両日も希望する職員に接種を行い、.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県内で初となる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が22日、八戸市の青森労災病院(玉澤直樹院長)で始まった。ワクチンの安全性を調べるための先行接種として、医療従事者を対象に実施。同病院では、24、26の両日も希望する職員に接種を行い、副反応や体調の変化などを調べていく。初日は医師や看護師、事務職員らが接種し、重いアレルギー反応のアナフィラキシーショックなどの副反応は確認されなかった。[br][br] ワクチン接種を巡っては、接種後の健康状況調査を兼ねて、国の主導により全国100病院の医療従事者4万人を対象に17日から先行して始まっている。[br][br] 同病院によると、18日に米ファイザー製のワクチンが到着し、ディープフリーザー(超低温冷凍庫)で保管。到着前から接種会場のレイアウトや接種予定の職員への説明会を開き、担当の医師や看護師らが手順を確認したほか、既に接種が行われている病院と情報共有をするなどして準備を進めていた。[br][br] 22日は問診で接種者の体調を確認した後、医師が腕に筋肉注射を実施。接種後、15~30分間、室内に待機して検温するなど経過観察を行った。今回接種した人は3週間後に2回目の接種を受ける予定。[br][br] 接種を終えた金森美香看護部長は「インフルエンザのワクチンと比較して痛みは少なかったように思う。少しでも効果が出て、患者さんにうつす危険性が減ることに期待したい」と述べた。[br][br] 玉澤院長は「始まるまでは情報が少なく心配していたが、職員への接種は問題なくスムーズにできている」と評価。今後の医療従事者や市民への接種についても、「先行接種で得られた課題点や知見を情報提供していきたい」と強調した。[br][br] 県内では、国が示すスケジュールに基づき、3月中に他の医療従事者への優先接種が始まり、65歳以上の高齢者への接種は4月以降にずれ込む見通しだ。[br][br] 基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者、その他の人への接種時期は未定となっている。青森労災病院で始まった新型コロナウイルスワクチンの先行接種。データは今後に生かされる=22日、八戸市