九戸村が伊保内高株式会社設立保留 任意団体「伊高むらおこし会社」で始動へ

高校生が実質的な経営を担う株式会社「伊保内高校株式会社」の設立を目指していた九戸村は22日、予定していた4月の会社設立を保留し、任意団体「伊高むらおこし会社」として始動させることを明らかにした。営利法人として運営する上での責任の所在などを巡.....
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 高校生が実質的な経営を担う株式会社「伊保内高校株式会社」の設立を目指していた九戸村は22日、予定していた4月の会社設立を保留し、任意団体「伊高むらおこし会社」として始動させることを明らかにした。営利法人として運営する上での責任の所在などを巡って岩手県教委から指摘を受けたため、当面の組織の在り方を見直した。[br][br] 村は変更理由として▽学校名を会社名の冠にした場合に不受理となる可能性があり、法務省への照会に時間を要する▽高校生を巻き込んだ株式会社の設立を心配する声が県教委から上がり、時間をかけて理解を得たい―などを挙げた。[br][br] 一方、取り組み内容は変わらず、4月から、生徒が専門家のアドバイスを受けつつ、経営や商品開発、企画検討を通してビジネスのノウハウを学ぶ。株式会社に倣った形で総会や決算報告もするという。[br][br] 村はこの事業を通じて、同校の生徒数減少に歯止めをかける一手としたい考え。伊藤仁副村長は取材に、「当面は任意団体として動くが、株式会社と同じ形で運営して実績を積み、発展させていきたい」とし、今後も株式会社の設立を模索する考えを示した。