21日発生の八甲田雪崩、200メートルに及ぶ 発生しやすい条件そろう

調査を終え、八甲田スキー場周辺に集まる日本雪崩ネットワークのメンバーら=22日午後4時ごろ、青森市
調査を終え、八甲田スキー場周辺に集まる日本雪崩ネットワークのメンバーら=22日午後4時ごろ、青森市
青森市の八甲田ロープウェー付近の山中で21日、スノーボードをしていた女性(40)が死亡した雪崩事故に関し、現場を熟知するスキーガイドは22日、取材に対し、「目視による雪崩の規模は、長さ約200メートルにわたって斜面を滑り落ちていた」と広範囲.....
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 青森市の八甲田ロープウェー付近の山中で21日、スノーボードをしていた女性(40)が死亡した雪崩事故に関し、現場を熟知するスキーガイドは22日、取材に対し、「目視による雪崩の規模は、長さ約200メートルにわたって斜面を滑り落ちていた」と広範囲に及んでいたことを明らかにした。[br][br] 現場は同ロープウェー山頂公園駅から西に約400メートル下った斜面で、スキー場のコース外だった。[br][br] 証言したのは、現場で女性の搬送に当たった八甲田山ガイドクラブの井沼健弘さん(36)。「雪崩の破断面は高さ1・5メートル、幅100メートルあったように見えた」と規模の大きさに驚いていた。[br][br] 酸ケ湯温泉のツアー客のガイドを務める別の男性は「雪崩が発生した前日の20日に雨が降って、雪が冷えて固まり、その上に新しい雪が積もったので崩れやすかったのだろう」と推測。「現場は樹木がなく、急斜面だった点なども要因だった」と続けた。[br][br] 一方、雪崩安全対策に取り組むNPO法人日本雪崩ネットワーク(長野県白馬村)のメンバーら6人は22日、現場の調査に入り、雪崩の規模や雪の層の観察を実施した。今後は収集したデータを基に雪崩の解析を進める。[br][br] 例年であれば、スキー場にはパウダースノーを求める来訪客が増加する時期となる。スキー場関係者は「気象や雪崩が起きやすい地形には近づかないことが最も大切だ」と呼び掛けている。調査を終え、八甲田スキー場周辺に集まる日本雪崩ネットワークのメンバーら=22日午後4時ごろ、青森市