八戸市は19日、4月以降に始まる65歳以上の高齢者らを対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種について、かかりつけ医など身近な医療機関での「個別接種」を基本的な実施方法として準備を進めていることを明らかにした。[br][br] 接種方法を巡っては、市と市医師会が協議をしていた。市保健所によると集団接種の場合、医師や看護師のスケジュール調整が難しいことや、個別接種では持病がある人らにもきめ細やかに対応できるため、個別を基本とした。[br][br] 一方、医療機関の受診時間の都合が合わない人らに対しては、補完的な形で集団接種も行う。市内全ての医療機関に実施の可否について意向を確認中で、結果を踏まえて集団接種の規模を決める。会場には市総合保健センターや市東体育館、YSアリーナ八戸を想定しているという。[br][br] 接種は事前予約制とし、インターネットや電話で受け付ける。予約システムや専用コールセンターの開設を予定している。[br][br] ワクチンを保管するディープフリーザー(超低温冷凍庫)は、6月までに段階的に計16台を市内の医療機関などに設置し、必要数量を各接種場所に移送する。[br][br] 接種対象者には、市から予診票や2回分の接種券が住民票の住所に順次送付される。単身赴任や入院または施設入所など、やむを得ない事情により住民票所在地で接種できない場合に限り、事前申請をすれば、市内で接種を受けられる。[br][br] 市は3月中旬までに専用のコールセンターを設置、ワクチン接種に関する問い合わせに対応する方針だ。