【八戸市予算案】新美術館の維持管理費年間1・1億円

11月にグランドオープンする八戸市美術館。現在は美術館前に広場を整備するため、旧青森銀行八戸支店の解体工事が行われている=19日、八戸市
11月にグランドオープンする八戸市美術館。現在は美術館前に広場を整備するため、旧青森銀行八戸支店の解体工事が行われている=19日、八戸市
八戸市が市庁前で整備を進める新美術館のグランドオープンを11月に控え、市は2021年度一般会計当初予算案に備品購入やオープニングイベントの開催経費など関連事業として計約1億7千万円を計上した。一方、21年度の新美術館の維持管理費は約1億1千.....
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 八戸市が市庁前で整備を進める新美術館のグランドオープンを11月に控え、市は2021年度一般会計当初予算案に備品購入やオープニングイベントの開催経費など関連事業として計約1億7千万円を計上した。一方、21年度の新美術館の維持管理費は約1億1千万円に上る見通しで、毎年新たな財政負担が生じることになる。効率的な運営はもちろん、多くの市民に美術館のビジョン理解してもらい、利用を促進することが不可欠となる。[br][br] 新美術館は19年4月に着工。地上3階建てで延べ床面積は4844平方メートルと旧美術館の約3倍の広さとなる。本棟工事費は約32億円。美術館前に広場を整備するため、現在は旧青森銀行八戸支店の解体工事に着手している。[br][br] 市は美術館をラーニングセンター(学びの拠点)と位置付け、館内には美術品を展示する「コレクションラボ」のほか、市民が学び活動する巨大空間「ジャイアントルーム」などを設ける。観覧料については常設展を無料とし、企画展や特別展は1人2千円を超えない範囲で設定する方向だ。[br][br] 予算案には、備品購入や企画運営の業務委託費などを盛り込んだ整備事業費として1億3860万円を計上。オープニング企画展などの経費として3112万、夏に開催予定のプレイベントや開館記念セレモニー経費として200万円をそれぞれ盛った。[br][br] 市によると、21年度の光熱水費や事務費などを含めた維持管理費(人件費は除く)は約1億1千万円。年度途中でのオープンという点を考慮すれば、22年度以降はさらに膨らむ可能性が高い。[br][br] 市は11年2月にオープンした「はっち」をはじめ、中心街のにぎわい創出を目的に“集中投資”を行い、八戸ブックセンターや八戸まちなか広場マチニワを整備。屋内スケート場を含めたこれら4施設の21年度の維持管理費は計約5億1千万円を見込んでいる。11月にグランドオープンする八戸市美術館。現在は美術館前に広場を整備するため、旧青森銀行八戸支店の解体工事が行われている=19日、八戸市