「伊保内高校株式会社設立」へ/生徒全員が社員、経営ノウハウなど学ぶ

高校生の起業家精神育成やビジネススキルの向上につなげようと、九戸村は4月、岩手県立伊保内高の生徒が実質的な経営を担う「伊保内高校株式会社」を設立する。晴山裕康村長が代表取締役、同校の生徒代表が執行役員社長に就き、ほか生徒全員が“社員”として.....
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 高校生の起業家精神育成やビジネススキルの向上につなげようと、九戸村は4月、岩手県立伊保内高の生徒が実質的な経営を担う「伊保内高校株式会社」を設立する。晴山裕康村長が代表取締役、同校の生徒代表が執行役員社長に就き、ほか生徒全員が“社員”として商品開発やマーケティングなどに取り組み、県内外からの生徒確保につなげたい考え。今月24日に設立総会を開く。[br][br] 村が資本金50万円を出資し、4月1日に法人登記する。関連予算は昨年12月に可決された一般会計補正予算に計上した。村によると、同様の事例は県内で初めて。[br][br] 未成年の場合、経営責任を持つことが難しいことから、晴山村長が代表取締役、伊藤仁副村長と岩渕信義教育長が取締役に就くが、実質的な経営や事業の実践は高校生に委ねる方針。具体的には、授業の「総合的探究の時間」を活用し、専門家のアドバイスなどを受けつつ、月4時間程度を経営や企画、商品開発、マーケティングなどの勉強に充てる考え。[br][br] 晴山村長は取材に「入学者数が減少している伊保内高の存続は重要課題。他校との差別化や魅力向上を図り、生徒募集につなげていきたい」と述べた。