平穏な“春”の訪れ願い 八戸・内丸えんぶり組、恒例の「摺り始め」

平穏な春の訪れなどを祈願し、「摺り始め」を披露した内丸えんぶり組=14日、八戸市
平穏な春の訪れなどを祈願し、「摺り始め」を披露した内丸えんぶり組=14日、八戸市
新型コロナウイルスの影響で、今季は中止となった八戸地方の民俗芸能「八戸えんぶり」。各えんぶり組が活動を休止する中、内丸えんぶり組は14日、八戸市内丸2丁目のえんぶり宿で、毎年恒例の「摺り始め」を行った。感染対策として太夫もマスクを着用。豊年.....
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 新型コロナウイルスの影響で、今季は中止となった八戸地方の民俗芸能「八戸えんぶり」。各えんぶり組が活動を休止する中、内丸えんぶり組は14日、八戸市内丸2丁目のえんぶり宿で、毎年恒例の「摺り始め」を行った。感染対策として太夫もマスクを着用。豊年満作と悪疫退散の願いを込めた摺りで、平穏な“春”の訪れを願った。[br][br] 摺り始めは例年、地域住民を招いて行っているが、感染を考慮し、今回はえんぶり組のメンバー約20人のみで実施した。[br][br] それでもお囃子の音色が響き始めると、会場はえんぶりムードに。音に誘われて宿に訪れた地域住民らが距離を取って見守る中、太夫が力強く地を踏みしめる勇壮な姿を披露した。[br][br] 天摩譲親方は「豊年祈願やコロナ収束の願いを込めた。来年は無事にえんぶりを披露したい」と語った。[br][br] 八戸えんぶりは中止となるため、本来の開幕初日に当たる17日は、長者山新羅神社で関係者のみによる中止奉告祭を執り行う。[br][br] 市中心街のはっちでは、えんぶりを題材にした写真や人形、烏帽子づくりなどが楽しめるイベントを21日まで開催している。平穏な春の訪れなどを祈願し、「摺り始め」を披露した内丸えんぶり組=14日、八戸市