縄文遺跡群のイコモス中間報告 構成資産変更につながる指摘なし 審査順調

今夏の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で世界文化遺産の可否が決まる「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が中間報告の中で構成資産の変更などにつながる指摘をしなかったことが10日.....
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 今夏の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で世界文化遺産の可否が決まる「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が中間報告の中で構成資産の変更などにつながる指摘をしなかったことが10日、青森県への取材で分かった。[br][br] 過去には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」など、中間報告で指摘を受けて構成資産を見直した例もあり、イコモスの判断が注目されていた。県世界文化遺産登録推進室の岡田康博室長は「中間報告で大きな指摘がなかったことを、関係者は良い兆しと受け止めている」と述べた。[br][br] 岡田室長によると、審査の中間報告は今年1月にイコモスから外務省経由で文化庁に、文化庁から遺跡が所在する自治体に伝えられた。内容は非公表だが、遺跡群のコンセプトや構成資産の変更を促す指摘はなかったという。[br][br] イコモスは昨年9月に実施した遺跡の現地調査や推薦書の記載内容を通し、縄文遺跡群が世界遺産にふさわしいかどうかを審査。結果は今年5月ごろにユネスコに勧告される予定で、世界遺産委員会での決定はこの勧告がベースとなる。[br][br] 中間報告で指摘はなかったが、勧告の段階で厳しく評価される可能性もある。