ウミガメ専用の引き上げ装置など完成 八戸高専専攻科生が開発

水槽からウミガメを引き上げる昇降装置を動かす学生(左)ら
水槽からウミガメを引き上げる昇降装置を動かす学生(左)ら
八戸高専専攻科の学生が、八戸市水産科学館マリエント(吉井仁美館長)の要望を受けて、昨年10月から制作しているゲームアプリと、水槽にいるウミガメ専用の引き上げ装置の完成報告を3日、同館で行った。 同科の1年生が取り組む教育プログラム「エンジニ.....
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 八戸高専専攻科の学生が、八戸市水産科学館マリエント(吉井仁美館長)の要望を受けて、昨年10月から制作しているゲームアプリと、水槽にいるウミガメ専用の引き上げ装置の完成報告を3日、同館で行った。[br][br] 同科の1年生が取り組む教育プログラム「エンジニアリングデザイン」の一環。社会での需要をもとにアイデアの創造、システムの開発を学ぶことを目的としている。[br][br] この日、制作に携わった学生7人が、吉井館長や同館のスタッフらに、スライドを使って、ゲームと同装置の制作過程や使い方などを説明した上で、実際にゲームを起動したり、同装置を稼働したりした。[br][br] ゲームアプリは、魚を操作して障害物を避けながら海の中を泳いでいくというもの。進んだ距離や獲得した餌の数などでスコアを算出する。対戦モードで遊べるほか、スコアのランキングが記録できるなど、子どもから大人まで、楽しめる工夫が施されている。[br][br] 鉄パイプで作った門型の昇降装置は、重さ20キロ以上のウミガメをバケットに入れて、ロープで引き上げることが可能。滑車が付いており、実際の7分の1の力で引き上げることができるため、スタッフの負担削減につながるという。[br][br] 吉井館長は「こちらが求めているものを、細かいところまで考えてくれている。大変ありがたい」と話した。この日は幾つかの改善点が見つかったため、学生たちは改良を加え、仕上げていくという。[br][br] 電気情報工学コースの三浦拓弥さん(21)は「ものづくりがしたくて高専に入ったので、強いやりがいを感じながら取り組めた」と話した。環境都市・建築デザインコースの上原子慧悟さん(21)は「普段学んでいることが、誰かの役に立つことを強く感じ、今後の人生でも生かされる経験になった」と振り返った。水槽からウミガメを引き上げる昇降装置を動かす学生(左)ら