青森県などは31日、県内で新たに6人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別では、八戸市4人、三戸地方と五所川原が各1人。このうち、八戸市の2人と三戸地方の1人は、同市内の会員制施設の利用者または関係者だった。この施設に関しては既に別の2人の感染が確認されており、県はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県内の累計感染者は、この日で717人となった。[br][br] 八戸市によると、クラスターが発生した市内の施設は、趣味などが同じ人たちが通う会員制の民間施設。同日、感染が判明した同市在住の50代女性と70代女性、三戸地方管内の20代女性は、この施設の利用者または関係者だった。[br][br] これまでに、別の陽性患者2人がこの施設に出入りしていたことが分かっている。県や市は、同日の3人を含め、感染者が計5人となったことから、クラスターが発生したと認定した。ただ、施設名などに関しては「利用者や関係者は追うことが可能」として、公表していない。[br][br] 施設では26日に最初の感染者が判明。28、29日に休業し、消毒などを実施後、30日に再開したが、市は31日に「当面の休業を求めた」としている。[br][br] 今後、この施設に関連して実施する検査の対象者は数十人規模になる見通し。[br][br] このほか、31日に同市で感染が判明したのは、クラスターが発生した三戸地方管内の入居型介護施設の利用者または従業員。60代の女性2人で、いずれも、最初に受けたPCR検査で陰性だったものの、その後に症状が出たことで受けた検査で陽性反応が出た。[br][br] 五所川原管内の1人は80代以上の男性で、既に感染が判明している同管内の40代男性の同居人だった。