鮫の歴史を紹介 冊子「鮫残照」制作/柾谷さん(八戸市公民館長)

「鮫残照」をPRする柾谷伸夫館長
「鮫残照」をPRする柾谷伸夫館長
八戸市公民館の柾谷伸夫館長が同市鮫地区の歴史や自然を紹介する冊子「鮫残照(ざんしょう)」を制作した。おじいさんと孫の会話から、江戸時代から現代までの地域の歩みをひもとく構成になっている。 柾谷館長は鮫地区で生まれ育ち、同じ地区出身の詩人・村.....
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 八戸市公民館の柾谷伸夫館長が同市鮫地区の歴史や自然を紹介する冊子「鮫残照(ざんしょう)」を制作した。おじいさんと孫の会話から、江戸時代から現代までの地域の歩みをひもとく構成になっている。[br][br] 柾谷館長は鮫地区で生まれ育ち、同じ地区出身の詩人・村次郎の詩集「海村」をモチーフにした演劇を上演するなど、古里の町に強い思いを持つ。[br][br] この物語に登場するのは、元漁師で70代の昭一郎と、その孫で小学6年生の幸太。小舟で鮫の海辺を散策しながら、地域の歴史を振り返る―というストーリーに仕立てている。[br][br] 戦時中の工事で蕪島と本土が陸続きになったことや、高度経済成長期には道路を作るためにウニやアワビがよく取れた岩場がつぶされたことなど、近代化に伴い変化した海辺の風景を紹介。[br][br] かつて地元の住民は岩場に名前を付けていたことにも触れ、「カラツマ」「ユナマッカ」「コウベダデ」など不思議な呼び名の秘密についても、写真と共に解説する。[br][br] 柾谷館長は「鮫に限らず、読んでくれた人がそれぞれの古里に思いをはせるきっかけになれば」と話していた。[br][br] 「鮫残照」は、税込み500円。市公会堂で販売している。問い合わせは市公民館=電話0178(44)7171=へ。「鮫残照」をPRする柾谷伸夫館長