青森県などは26日、県内で10人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別では、八戸市が10代(性別非公表)の1人を含む4人、むつ2人、青森市と五所川原が各1人、弘前が2人。県内の累計感染者は691人となった。[br][br] 八戸市によると、同市の10代は24日に38度台の発熱があり、25日に医療機関を受診。抗原検査を受けたところ、陽性反応が出たため別の医療機関でTRC法検査を実施した結果、感染が判明した。県外への移動歴はなく、感染経路は不明。市は接触者数などについて、詳細は明らかにしていないが「必要な対応には着手している」と説明している。[br][br] 市内でほかに感染が確認されたのは、40代の男女と60代女性。40代男女は同居しており、共に県内の未成年の感染患者と接触があった。2人とも症状はない。[br][br] 60代女性も感染経路は不明。県外への移動歴もなく、接触者は親族ら数人。[br][br] むつ管内の2人は同居する20代の男女。感染経路は不明で、接触者は男性の職場関係者など数人という。[br][br] むつ市によると2人は同市在住者。東北電力は26日、このうち1人が、東通原発(東通村)の構内で働く協力会社の従業員だと明らかにした。[br][br] 青森市の30代男性は、クラスター(感染者集団)が発生した市内の高校関係者。健康観察中に発症し、2度目のPCR検査で陽性が確認された。[br][br] 弘前管内は40代女性2人で、1人は既に陽性が判明している50代男性の同居人。残る1人と五所川原の50代男性は、いずれも感染経路は分かっていない。[br][br] この日の感染者のうち8人が経路不明。県健康福祉部の奈須下淳次長は「年末年始は県外由来の感染が多かったが、複数の管内で経路不明者が確認されている」と述べ、感染予防の徹底を呼び掛けた。[br][br] 一方、八戸市立市民病院の医師が感染した関連で、患者らに対する検査は23、24の両日に検体を採取した約40人の陰性を確認。接触の可能性があった職員約80人も陰性だった。今後、患者数人の検査結果が出る見通し。