軽米・多目的交流施設建設、工期5カ月延長/建設予定地から医療廃棄物

地中から医療廃棄物が見つかった「かるまい交流駅(仮称)」の建設予定地=26日、軽米町
地中から医療廃棄物が見つかった「かるまい交流駅(仮称)」の建設予定地=26日、軽米町
軽米町は26日、2023年4月のオープンを目指す多目的交流施設「かるまい交流駅(仮称)」の建設予定地の岩手県立軽米病院跡地から、医療廃棄物が見つかったと明らかにした。医療廃棄物撤去のため、工期は5カ月間延長され、完成時期が23年3月となり、.....
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 軽米町は26日、2023年4月のオープンを目指す多目的交流施設「かるまい交流駅(仮称)」の建設予定地の岩手県立軽米病院跡地から、医療廃棄物が見つかったと明らかにした。医療廃棄物撤去のため、工期は5カ月間延長され、完成時期が23年3月となり、開設時期もずれ込む見通し。撤去などに伴う費用は約1億2千万円に上ることから、県に費用負担を求めていく考えだ。[br][br] 同日の町議会臨時会に撤去処分委託料など1億1946万円を計上した20年度一般会計補正予算案を提出し、可決された。[br][br] 町によると医療廃棄物は注射針や薬が入っていたとみられる小瓶や試験管、体温計などで、同病院が立地していた1950~69年の間に埋め立てられたとみられる。昨年11月下旬に本体工事に着手した際に地中約70センチ~1メートルに埋められているのが見つかった。範囲は約400平方メートルに及ぶという。[br][br] 町は今後、専門業者に委託し、2月下旬から4月末までに約500トンの土砂を処理する。土壌汚染の調査も専門業者に委託しており、今月中に結果が出る見込み。[br][br] 閉会後の取材に山本賢一町長は「早急に処理するため町の予算に計上した。今後、県に費用負担を求めていきたい」と強調。県医療局経営管理課の高橋秀司企画予算担当課長は「軽米病院に起因するであろう廃棄物が出たのは事実として受け止めている。費用負担などについては今後、町と協議を進める」と述べた。[br][br] 町などによると、廃棄物処理法が制定された1970年以前は医療廃棄物の埋め立てが禁止されていなかった。地中から医療廃棄物が見つかった「かるまい交流駅(仮称)」の建設予定地=26日、軽米町