コロナ、大雪…両陣営、投票率低下を懸念/十和田市長選

12年ぶりに舌戦が繰り広げられている十和田市長選。陣営は投票率の行方に気をもんでいる=20日、同市
12年ぶりに舌戦が繰り広げられている十和田市長選。陣営は投票率の行方に気をもんでいる=20日、同市
任期満了に伴う、24日投開票の十和田市長選で、無所属で4選を目指す現職の小山田久候補(74)=自民、公明党推薦=と、共産党新人の中野渡旬候補(72)の両陣営が投票率の行方に気をもんでいる。無党派層の取り込みを狙う両陣営は、投票率のアップを図.....
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 任期満了に伴う、24日投開票の十和田市長選で、無所属で4選を目指す現職の小山田久候補(74)=自民、公明党推薦=と、共産党新人の中野渡旬候補(72)の両陣営が投票率の行方に気をもんでいる。無党派層の取り込みを狙う両陣営は、投票率のアップを図りたい考えだが、新型コロナウイルスや大雪による投票率の低下を懸念。「もしも市内で新型コロナの感染が判明したら…」「投票日が大雪になったら投票所への足が遠のく」。両陣営の関係者は厳しい環境の中、有権者への投票の呼び掛けに力を入れる。[br][br] 市長選の投票率を巡っては、2009年に小山田候補が当時の現職、新人を破って初当選した2009年が66・32%。その後、2回は無投票が続いている。[br][br] 小山田候補にとって今回は、市長就任後初めて有権者の審判を受ける選挙。投票率が急落すれば、求心力の低下につながりかねず、陣営関係者は「相応の得票で勝たせたい」と目標を掲げる。17日の出陣式でも、国会議員や県議の多くが投票率アップの必要性を訴えた。[br][br] しかし、新型コロナの影響で、支持者の動員や個人演説会の開催を控えなければならず、20日には予定していたオンライン集会が中止になるなど、取り巻く環境は厳しい。堰野端展雄選対本部長は「投票率が下がれば下がるほど危ない」と組織の引き締めを図る。[br][br] 一方、中野渡陣営は告示直前の出馬表明で短期決戦となったこともあり、「投票率が上がらないと、批判票や期待票が上積みできない」(共産・小笠原良子市議)と危機感を募らせる。[br][br] 中野渡候補は、過去に相模原市で市長選や衆院選に出馬した経験があるものの、十和田市長選は初挑戦で知名度不足は否めない。候補者の選挙カーのほか政党の車も走らせ、党を挙げて選挙戦を展開する。30分ごとに街頭演説を繰り返しながら知名度アップに時間を割いており、舛甚英文選対委員長は「地道に訴え、関心を持ってもらうしかない」と力を込める。12年ぶりに舌戦が繰り広げられている十和田市長選。陣営は投票率の行方に気をもんでいる=20日、同市