千葉さん(福岡工高) 難関の国家資格「電験3種」に合格 

第3種電気主任技術者の免状を手に喜ぶ千葉和貴さん
第3種電気主任技術者の免状を手に喜ぶ千葉和貴さん
岩手県立福岡工業高(池田明宏校長)機械システム科3年の千葉和貴さんが、合格率1桁台の難関国家試験である第3種電気主任技術者(電験3種)の試験に合格した。同校では2008年以来、12年ぶりの快挙で、千葉さんは「努力が報われてうれしい。将来はI.....
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 岩手県立福岡工業高(池田明宏校長)機械システム科3年の千葉和貴さんが、合格率1桁台の難関国家試験である第3種電気主任技術者(電験3種)の試験に合格した。同校では2008年以来、12年ぶりの快挙で、千葉さんは「努力が報われてうれしい。将来はIT関連で社会の役に立つ仕事がしたい」と胸を膨らませる。[br][br] 電験3種は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、保安、運用について監督できる資格。3年間で理論、電力、機械、法規の4科目全てで合格すれば資格が取得できる。[br][br] 本年度の電験3種は、全国で3万9010人が受験し、合格者3836人、合格率は9・8%だった。電気関連図書を出版する電気書院によると、高校生での合格は全国で22人、県内では千葉さんのみだった。[br][br] 千葉さんは19年度の試験で法規に合格し、昨年9月に行われた20年度の試験で残り3科目をクリア。夏休みの学校での講習や自主勉強が実り、見事に難関を突破した。[br][br] 試験対策も工夫し、各科目100点満点中60点以上が合格ラインだったことから、試験前には膨大な量の過去問から、自身が得意とする分野や頻繁に出る問題を分析。本番前2週間は一日10時間程度を勉強に充てたという。[br][br] 校内での講習を担当した同校電気情報システム科の鳥居郁夫教諭は、「(合格は)努力を続けた結果。世の中に貢献する人材になってほしい」と教え子の活躍に目を細める。[br][br] 千葉さんは卒業後、北海道情報専門学校(札幌市)に進学し、IT関連の知識や技術を学ぶ予定。今後については「ITのスペシャリストになって社会に貢献したい」と、さらなる飛躍を誓っている。第3種電気主任技術者の免状を手に喜ぶ千葉和貴さん