五戸の県道整備断念 地権者の同意得られず

八戸市市川町と五戸町中心部を結ぶ県道橋向五戸線の同町兎内~石仏間約1キロの道路整備事業について、青森県が事業を中止していたことが19日、県への取材で分かった。計画ルートの一部地権者から用地取得の同意を得られなかったため。 県道路課によると、.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸市市川町と五戸町中心部を結ぶ県道橋向五戸線の同町兎内~石仏間約1キロの道路整備事業について、青森県が事業を中止していたことが19日、県への取材で分かった。計画ルートの一部地権者から用地取得の同意を得られなかったため。[br][br] 県道路課によると、同区間の現道は民家密集地にあり、道幅が狭く歩道の確保が困難な上、大型車が頻繁に通行する。[br][br] 地元住民や町から迂回(うかい)路としてバイパス整備などの要望を受け、県は2011年に整備の検討に着手。地元で2度の事業説明会を開催し、19年から現地測量や道路設計を行っていた。[br][br] しかし、一部の地権者が土地提供に難色を示す姿勢を崩さず、用地取得が難航。町などと共に交渉を続けたが条件が折り合わず、ルート変更も困難なため着工前に計画を断念した。[br][br] 同区間の整備後には、接続する約2キロの道路整備も計画していたが、合わせて取り止めた。[br][br] 再事業化の見込みについて、同課の担当者は「地元で意見をまとめてくれれば、再検討する可能性はある」と話している。 これまでに県は、調査費などで数百万円を支出したという。