厳寒の元旦 無病息災、家内安全願う/五戸「裸参り」

神社の境内を駆け上る参加者
神社の境内を駆け上る参加者
五戸町の元旦の伝統行事「裸参り」が1日、町中心部で行われた。川原町青年団(佐々木暢一団長)のメンバーや町立五戸中の生徒ら23人が、厳しい寒さにも負けず、ふんどしや短パン姿などで町内の3神社を参詣し、新年の無病息災や家内安全を願った。 裸参り.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 五戸町の元旦の伝統行事「裸参り」が1日、町中心部で行われた。川原町青年団(佐々木暢一団長)のメンバーや町立五戸中の生徒ら23人が、厳しい寒さにも負けず、ふんどしや短パン姿などで町内の3神社を参詣し、新年の無病息災や家内安全を願った。[br][br] 裸参りは、同青年団が1952年から実施しており、今年で70回目の節目を迎えた。78年からは、試合の必勝祈願を兼ねて同校サッカー部も参加。今年は同部の部員数の減少などにより、野球部やテニス部の部員らも新たに加わった。[br][br] この日は、氷点下10度ほどの肌を刺すような寒さの中、団員はふんどし、中学生男子は上半身裸と短パン、女子は半袖短パン姿になり、午前0時に川原町自治会館を出発。団旗を持った佐々木団長を先頭に、約1時間かけて稲荷神社と神明宮、八幡宮を巡り、鏡餅を奉納した。[br][br] 白い息を吐きながら、たいまつを掲げて懸命に駆ける勇姿に、初詣客や生徒の保護者らは声援や拍手を送っていた。[br][br] 2回目の参加となったサッカー部主将の舘悠太さん(14)は、「部員数は減っているが、五戸中サッカー部の伝統を守っていけるよう祈願した。新年は健康で過ごし、良い思い出をたくさん作りたい」と話した。[br][br] 佐々木団長は「今までにない寒さだったが、けがもなく走りきることができて良かった。80回目に向けて伝統を継承したい」と力を込めた。神社の境内を駆け上る参加者