【新型コロナ】弘前管内の高校でクラスター 八戸の1人含む計10人感染

青森県などは28日、八戸市在住の70代男性1人、青森市と弘前保健所管内に住む性別非公表の10代9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。10代の9人は弘前管内の同じ県立高校に通う生徒で、27日までに感染が確認された4人と合わせ、この.....
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 青森県などは28日、八戸市在住の70代男性1人、青森市と弘前保健所管内に住む性別非公表の10代9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。10代の9人は弘前管内の同じ県立高校に通う生徒で、27日までに感染が確認された4人と合わせ、この学校で生徒計13人が感染。県はクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。「不特定多数に感染が広がる恐れはない」として校名は公表していない。学校クラスターの発生は県内初。県内の累計患者数は438人となった。[br][br] 学校クラスターの発生を受け、県庁で会見した和嶋延寿教育長は「重く受け止めている。学校での感染防止対策が十分ではなかったと考えられる」と語った。[br][br] 県などによると、この学校では25~27日に生徒計4人の感染が確認された。それ以前に症状が出ていたが、通学していたという。生徒13人の居住地は11人が弘前管内、2人が青森市。[br][br] 学校生活のどの場面で感染が拡大したかは分かっていない。ただ、12月後半に全校生徒が参加する球技大会を体育館で開催し、終業式では合唱をしていた。[br][br] 県教委は、同校の感染対策が十分だったか検証する方針。日頃から健康観察、マスク着用や教室の換気などの対策は実施していたという。[br][br] 同校は24日から来年1月11日まで冬季休業。既に校舎内の消毒を済ませ、生徒や教職員には不要の外出を避けるよう指示した。1月3日までは校内を立ち入り禁止にしている。[br][br] これまでに生徒や教職員ら約100人の検査を行い、陽性が確認された生徒以外は全員陰性だった。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「検査対象者はまだ増えると考えられる」との認識を示した。[br][br] 一方、八戸市で感染が確認された70代男性は中等症で入院中。現在は呼吸器を使用している。[br][br] 19日に発熱などの症状が出現。22、25日に医療機関を受診したが、症状が回復せず、27日の検査で陽性反応が出た。[br][br] 同居人ら数人の検査を実施する。29日以降に結果が判明する見通し。