▽海星(三重)4大会ぶり2度目。組織的なサッカーで、前回の出場で果たせなかった初勝利を狙う。MF長嶋叶が攻撃を組み立てるチームの要。突破力のあるサイドの選手に展開し、FW和田とトップ下の大中原が決めるのが得意の形だ。[br][br] ▽近江(滋賀)初出場。元Jリーガーの前田監督の下で強化を図り、悲願の出場権を獲得した。滋賀大会では5試合で34得点と圧倒的な攻撃力を発揮。司令塔の森主将、好機を演出するMF山中、1トップで果敢に仕掛ける岡島がけん引する。[br][br] ▽京都橘(京都)2大会連続9度目。攻守とも180センチを超える長身の選手を擁し、セットプレーは大きな武器。来季J1昇格の徳島へ加入する西野と、2年生の木原の2トップは決め切る力があり、守備ラインの裏への飛び出しにも注目。[br][br] ▽履正社(大阪)6大会ぶり3度目。J1湘南入りする平岡、赤井主将の両守備的MFがパスを散らして攻撃のリズムをつくり、184センチのFW李晃輝が前線で起点になる。球際に強く、攻守の切り替えも速い。上位進出する力は十分ある。[br][br] ▽神戸弘陵(兵庫)2大会連続11度目。MF田中魁ら前回大会を経験した選手が多く残り、総合力が高い。松井らMF3人が巧みなパス回しで敵陣に入り、3トップが仕留める。守備は兵庫大会で5試合1失点と安定感がある。[br][br] ▽山辺(奈良)初出場。創部から間もなく、1、2年生が主体。奈良大会で最優秀選手と得点王に輝いた1年生主将のFW太田は決定力の高さが武器。守備は5バックで固める。大会直前に揺れた飲酒問題を乗り越えて初勝利を狙う。[br][br] ▽初芝橋本(和歌山)3大会ぶり16度目。前線からの積極的な守備でボールを奪い、両サイドのDFとMFが絡んで攻撃に厚みをもたらす。樫村、前田の2トップは守備の背後への抜けだしがうまく、豊富な得点パターンで圧倒する。[br][br] ▽米子北(鳥取)11大会連続16度目。伝統の堅守速攻は健在。フィジカル面の強化で個々のたくましさが増し、力負けしない。MF林主将はボールを奪う力がある。攻撃では1年時から選手権に出場し、得点源のFW崎山が引っ張る。