国道279号二枚橋バイパス(むつ)全線開通 交通事故減少、緊急輸送体制向上に期待

青森県が整備を進めていたむつ市の国道279号二枚橋バイパス(同市大畑町佐藤ケ平国有林―湯坂下、3・64キロ)は15日、未開通部分2・1キロの供用が始まり、全線開通した。1996年度から続いてきた事業が完了した。急カーブや狭い道幅が解消され、.....
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 青森県が整備を進めていたむつ市の国道279号二枚橋バイパス(同市大畑町佐藤ケ平国有林―湯坂下、3・64キロ)は15日、未開通部分2・1キロの供用が始まり、全線開通した。1996年度から続いてきた事業が完了した。急カーブや狭い道幅が解消され、冬期の交通事故減少や、救急医療体制の向上などが期待される。[br][br] バイパスは幅員12メートルで、従来の約2倍に拡張。勾配も緩やかになり、歩道が新たに設けられた。冬期で約6分半、冬期以外でも約3分半の時間短縮効果が見込まれる。総事業費は約62億5千万円。風間浦村側の1・54キロは、2019年度までに先行開通していた。[br][br] 同日は市立二枚橋小で、市主催の記念式典が行われた。バイパスに整備された橋に「いさりび橋」「下狄(しもえぞ)橋」とそれぞれ命名した、同校児童と二枚橋町内会関係者に県土整備部の下村誠部長が感謝状を手渡した。[br][br] 宮下宗一郎市長は式辞で、バイパスについて「産業や観光で下北地域の発展に大いに寄与する。自然災害時における緊急輸送体制や、原子力防災を確立させる非常に重要な役割を担う」と指摘。下村部長は本年度、同バイパスから同村側に続く交通の難所「木野部(きのっぷ)峠」の工区2・2キロでも道路改良に向けた測量や設計が始まったことに触れ、あらためて支援と協力を呼び掛けた。[br][br] 式典後、関係者はいさりび橋付近に移動してテープカットを実施し、全線開通を祝った。