青森市は12日、市内で7人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち3人は10日に陽性が判明した20代女性の濃厚接触者で、いずれも接待を伴う飲食店の従業員または利用客。市はクラスター(感染者集団)の発生につながる可能性が高いとして、感染者が計4人となったこの飲食店が同市本町2丁目の「AQUA(アクア)」であると公表した。11月26日から12月9日までの利用客延べ100人に対し、近くの保健所への連絡を呼び掛けている。青森県内の累計感染者は371人となった。[br][br] 市によると、12日に感染が判明した飲食店関連の3人は20~30代の男女。飲食店の従業員ら関係者は20人で、感染者以外の9人は12日までに陰性を確認した。残る7人は別の保健所管内の居住者で13日以降に検査結果が判明する見通し。店ではアルコール消毒を行っていたが、従業員はマスクを着用していなかった。 近くにある同様の飲食店「A.story(エーストーリー)」ではクラスターが発生したが、関連は現時点で確認されていない。[br][br] ほかの感染者は同居する40代男女と、性別非公表の10歳未満、11日に陽性が判明した40代男性の同居人である60代女性。[br][br] 小野寺晃彦市長は12日の会見で、接待を伴う飲食店での感染拡大を踏まえ、「市の助成制度を活用しながら、業態別の(感染予防)ガイドラインをしっかり守ってほしい」と強調した。[br][br] 一方、八戸市では12日、新たな感染者はいなかった。市はクラスターが発生した同市鷹匠小路のメンズパブ「Pax(パークス)」関連の接触者22人、職場関連の接触者10人の陰性を確認した。[br][br] パークスの利用客2人と、従業員が参加したフットサル大会の関係者、職場クラスターの接触者など数十人の検査結果は今後、判明する予定。