浮体式洋上風力発電導入へ大規模調査/久慈市

久慈市は本年度から、浮体式洋上風力発電の導入に向けた大規模調査に着手する。環境省の委託事業の採択が決まり、2023年度までの4カ年で総額3億円の事業費を見込む。風況など事業化に必要なデータを集め、国による促進区域の指定や将来的な企業進出につ.....
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 久慈市は本年度から、浮体式洋上風力発電の導入に向けた大規模調査に着手する。環境省の委託事業の採択が決まり、2023年度までの4カ年で総額3億円の事業費を見込む。風況など事業化に必要なデータを集め、国による促進区域の指定や将来的な企業進出につなげたい考えだ。[br][br] 同省は脱炭素化の実現に向けて浮体式洋上風力の導入を急いでおり、事業を通じて再生可能エネルギーの推進に前向きな地域の各種調査を支援する。[br][br] 市は18~20年度の3年間、洋上風力の導入に向けた基礎的な調査を進めており、同市沖3地点を導入可能性があるエリアとして選定し、近くゾーニングマップを公表する予定だ。[br][br] 新たな事業では、調査区域をマップで示した3地点に絞り込み、風の状況、生態、地形、潮流、波高などのデータを収集する。調査は22年度までに終え、最終年度は事業性や二酸化炭素削減効果を検証する。[br][br] 市によると、国のガイドラインに沿った平均出力35万キロワットの洋上風力が整備される場合、2200億円を超える事業規模となる。久慈港での関連産業創出や雇用拡大など、市内経済に大きな経済効果が見込まれるという。