【八戸飲食店クラスター】「かき入れ時なのに…」嘆く中心街店主ら

飲食店クラスターが判明した八戸市。市中心街を行き交う人はまばらだった=9日午後6時ごろ(画像の一部を加工しています)
飲食店クラスターが判明した八戸市。市中心街を行き交う人はまばらだった=9日午後6時ごろ(画像の一部を加工しています)
八戸市で新型コロナウイルスによる初の飲食店クラスター(感染者集団)が確認された9日、静かな師走を迎えていた市内に衝撃が走った。家路を急ぐ市民は「ついに起きてしまったか」と不安顔。忘年会の自粛傾向に頭を悩ませてきた市中心街の飲食店関係者は「た.....
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 八戸市で新型コロナウイルスによる初の飲食店クラスター(感染者集団)が確認された9日、静かな師走を迎えていた市内に衝撃が走った。家路を急ぐ市民は「ついに起きてしまったか」と不安顔。忘年会の自粛傾向に頭を悩ませてきた市中心街の飲食店関係者は「ただでさえ客足が減っていたのに…」とやりきれない思いにため息を漏らした。[br][br] 青森県内の飲食店クラスターをめぐっては、10月に発生した弘前市で大規模化している。八戸市のアルバイト女性(24)は「感染するのは仕方ないが、残念だ」と今後の動向を心配。姉が看護師をしているといい、「医療従事者の苦労は痛いほどに感じている。我慢や自衛に努めるしかない」と警戒感を強めた。[br][br] 同市の卸売業の男性(45)は「飲食店に出入りする業種も大きな影響を受けている。このまま仕事を続けられるのかや、もしも辞めたら再就職先があるのかなど、不安で仕方ない」とうつむいた。[br][br] 例年の忘年会シーズンのにぎわいには、ほど遠い市中心部の飲食店街。長横町にある居酒屋の男性店主(52)は「かき入れ時にこういうことがあると、人の流れがなくなってしまう。誰も夜の街に出て来られないだろう」と表情を曇らせた。「10月にかけては売り上げが戻ってきつつあったが、介護施設のクラスターが発生してからは、がた落ち。忘年会の予約もゼロ。どうしようもない」と続けた。[br][br] 八戸屋台村「みろく横丁」に店を構える70代女性店主は「うわさは聞いていたが、まさか本当だったとは」と驚いた様子。近くのビルでのクラスター発生に、「せっかく徐々に客足も戻ってきていたのに…。またガタガタだ」と嘆いた。 飲食店クラスターが判明した八戸市。市中心街を行き交う人はまばらだった=9日午後6時ごろ(画像の一部を加工しています)