呉さん(八戸出身)に日本推理作家協会賞 都内で贈呈式

第73回日本推理作家協会賞の贈呈式に臨んだ呉勝浩さん=9日、東京都内
第73回日本推理作家協会賞の贈呈式に臨んだ呉勝浩さん=9日、東京都内
第73回日本推理作家協会賞(同協会主催)の贈呈式が9日、東京都内で開かれ、長編および連作短編集部門に『スワン』(KADOKAWA)が選ばれた八戸市出身の作家呉勝浩さん(39)=大阪市在住=に、正賞の名入り腕時計と副賞50万円が贈られた。 同.....
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 第73回日本推理作家協会賞(同協会主催)の贈呈式が9日、東京都内で開かれ、長編および連作短編集部門に『スワン』(KADOKAWA)が選ばれた八戸市出身の作家呉勝浩さん(39)=大阪市在住=に、正賞の名入り腕時計と副賞50万円が贈られた。[br][br] 同作は第41回吉川英治文学新人賞に輝き、第162回直木賞候補にも選出された。銃乱射事件を生き延びた女子高生を主人公に、会員制交流サイト(SNS)での中傷も含めた理不尽な暴力への“抵抗”を描いた。[br][br] 選考経過を発表した作家門井慶喜さんは、結末までに回収されなかった伏線の存在をどう評価するか議論になったと紹介しつつも、「突き抜けるテーマ性があった」とたたえた。[br][br] 受賞あいさつで、5年前のデビュー当初の厳しい評価を巡り、「正直に振り返るとその時点で心が折れても全然おかしくなかった」と明かした呉さん。来年2月には単行本10冊目となる新刊が刊行予定で、「自分はまだまだ、もっといい作品が書けると信じてやっていきたい」と力強く抱負を語った。[br][br] 式には、短編部門に「夫の骨」(祥伝社)が選ばれた青森市出身の矢樹純さん=神奈川県在住=も出席した。第73回日本推理作家協会賞の贈呈式に臨んだ呉勝浩さん=9日、東京都内