官製談合の疑いで西目屋村長逮捕 県内現職首長は18年ぶり

関 和典容疑者
関 和典容疑者
西目屋村の給食センターに設置する調理機器の賃貸借契約を巡り、特定の業者に落札させるよう便宜を図ったとして、弘前署と青森県警捜査2課、県警機動捜査隊は3日、官製談合防止法違反の疑いで、西目屋村田代稲元、西目屋村長の関和典容疑者(53)を逮捕し.....
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 西目屋村の給食センターに設置する調理機器の賃貸借契約を巡り、特定の業者に落札させるよう便宜を図ったとして、弘前署と青森県警捜査2課、県警機動捜査隊は3日、官製談合防止法違反の疑いで、西目屋村田代稲元、西目屋村長の関和典容疑者(53)を逮捕した。また、入札で有利になるよう関容疑者に働き掛けたとして、公契約関係競売入札妨害の疑いで、弘前市安原1丁目、会社役員三浦実容疑者(61)を逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。[br][br] 県内自治体の現職首長の逮捕は、2002年1月の旧天間林村長以来、18年ぶり。[br][br] 関容疑者の逮捕容疑は、7月中旬から同下旬、村発注の賃貸借の「見積もり合わせ」による随意契約で、三浦容疑者が取締役を務める調理機器を販売する会社に落札させるため、取り計らった疑い。[br][br] 三浦容疑者は、自身の会社が落札できるよう見積もり業者を関容疑者に選定させた疑い。[br][br] 問題となった見積もり合わせとは、複数の業者から見積金額を出してもらい、要件に合った業者を選定する方式。通常の入札とは異なる。[br][br] 捜査2課によると、対象となったのは村給食センターの真空冷却設備。賃貸借料は月額9万1300円。25年度までの契約で、総額は547万8千円に上る。三浦容疑者の会社が出した金額が最も低かった。[br][br] 3日、県警の捜査員が村役場や関容疑者の自宅など関係先を家宅捜索。午後8時ごろには押収物が入った段ボール箱を捜査車両に積み込んだ。[br][br] 弘前署は4日午後に両容疑者を送検し、余罪などについて調べる方針。関 和典容疑者