日展洋画部で初入選 漆畑さん(八戸市)下舘さん(同)相馬さん(十和田市)

漆畑幸男さん「幸福の神々」(上)と下舘武志さん「古いアパート(廃屋)」(中)、相馬賢二さん「海に生きる」
漆畑幸男さん「幸福の神々」(上)と下舘武志さん「古いアパート(廃屋)」(中)、相馬賢二さん「海に生きる」
国内最大規模の美術公募展「改組新第7回日展」の洋画部で、八戸市の漆畑幸男さん(72)と下舘武志さん(73)、十和田市の相馬賢二さん(65)の作品がそれぞれ初入選した。応募数1663点のうち、初入選は83点。厳しい審査を経て、長年培った技術を.....
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 国内最大規模の美術公募展「改組新第7回日展」の洋画部で、八戸市の漆畑幸男さん(72)と下舘武志さん(73)、十和田市の相馬賢二さん(65)の作品がそれぞれ初入選した。応募数1663点のうち、初入選は83点。厳しい審査を経て、長年培った技術を評価された3人は、喜びをかみ締めている。[br][br] 漆畑さんの木版画「幸福の神々」は、人や動植物に神が宿っている様子を表現し、神々に支えられて幸せな人生を送れている―というメッセージを込めた。漆畑さんは「日本最高峰の公募展で評価されてうれしい。この地域の芸術家たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、八戸の芸術レベルの底上げをしたい」と話し、今後の創作活動に意欲を見せる。[br][br] 下舘さんの油彩画「古いアパート(廃屋)」は、雪化粧をしてひっそりとたたずむ八戸市内の建物が題材。レストラン経営をする傍ら、これまで日展に10回ほど挑戦し、念願の入選を果たした。下舘さんは「落ちるのに慣れていたから驚いた」と笑いつつ、「周囲のアドバイスのおかげ。これからも賞をもらえるような作品作りを続けたい」と意気込む。[br][br] 相馬さんは以前、祭りや民俗芸能などを多く描いていたが、東日本大震災以降、復興への思いを込めて海を作品に取り入れるようになった。油彩画「海に生きる」は、えんぶりの全日程を終えた太夫が、海を背景にじっと遠くを見つめる姿を表現した。「最後まで気を緩めずに描けたのが良かった。今後も公募展に応募し、評価を励みにしたい」と飛躍を誓っている。漆畑幸男さん「幸福の神々」(上)と下舘武志さん「古いアパート(廃屋)」(中)、相馬賢二さん「海に生きる」