新たな源泉見つかるか 久慈「べっぴんの湯」で掘削工事スタート

安全祈願祭で源泉発見を願う関係者=16日、久慈市山根町
安全祈願祭で源泉発見を願う関係者=16日、久慈市山根町
久慈市は16日、湧出量減少で営業を休止している同市山根町の新山根温泉「べっぴんの湯」で、新たな源泉を見つけるための掘削工事をスタートした。年内に地下550メートルまで掘り進める。これまで使っていた源泉の回復は望めず、関係者は今回をラストチャ.....
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久慈市は16日、湧出量減少で営業を休止している同市山根町の新山根温泉「べっぴんの湯」で、新たな源泉を見つけるための掘削工事をスタートした。年内に地下550メートルまで掘り進める。これまで使っていた源泉の回復は望めず、関係者は今回をラストチャンスと位置づける。肌触りの良さで人気を集めた温泉の復活なるか注目が集まる。[br][br] 掘削地点は、以前の井戸から約50メートルの温泉敷地内。市の工事を受託した旭ボーリング(岩手県北上市)によると、現場では24時間体制で1日10~15メートル掘削し、年内に地下550メートルに達する見込み。源泉が見つからなかった場合、さらに地下800メートルまで掘り進める。[br][br] 16日は現地で安全祈願祭が行われた。遠藤譲一市長は「市の将来が懸かっていると言っても過言ではない。みんなで喜び合える日が間もなく来るはず」と源泉発見を切望。同社の高橋和幸代表は「大きな責任を感じる。技術と経験を最大限生かしたい」と語った。[br][br] べっぴんの湯は市内唯一の温泉で東北一とされる強アルカリ成分の泉質が特徴だったが、湯量減少で2019年10月から休業中。市は調査や工事を重ねてきたが、原因特定や湯量回復には至らなかった。[br][br] 一方、市は新たな源泉が確保できない場合でも、不足分を地下水で賄うなどして施設は再開する方針。ただ、老朽化した入浴設備の改修が必要となるため、再開は早くても22年春ごろの見込みだ。安全祈願祭で源泉発見を願う関係者=16日、久慈市山根町