歴史と伝統、心に刻む 大間町立奥戸中が閉校式典 

別れの言葉を述べる生徒たち
別れの言葉を述べる生徒たち
大間町立奥戸中(祐川達也校長)は10月31日、同校で閉校記念式典を開いた。全校生徒23人と保護者ら約120人が74年の歴史と伝統に思いをはせ、別れを惜しんだ。同校は本年度で閉校し、2021年度から大間中に統合される。 奥戸中は1947年4月.....
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 大間町立奥戸中(祐川達也校長)は10月31日、同校で閉校記念式典を開いた。全校生徒23人と保護者ら約120人が74年の歴史と伝統に思いをはせ、別れを惜しんだ。同校は本年度で閉校し、2021年度から大間中に統合される。[br][br] 奥戸中は1947年4月、大間中の分校として開校。同年11月に独立を果たした。生徒数は62、63年度の264人をピークに減少。これまでに2832人の卒業生を輩出した。[br][br] 中学校統合は町の長年の課題だった。金澤満春町長は決断した保護者や地域住民に敬意を表し、「子どもたちが多種多様な社会に対応できるよう、より一層の教育環境の充実を進める」と強調した。[br][br] 祐川校長は生徒に、「これまで得た学びや伝統に自信を持ち、新しい環境でも勇気を持って何事にも挑戦してほしい」とエール。地域住民に対しては、「学校はなくなるが、これまでと同様に温かい目で見守り、支えてほしい」と呼び掛けた。[br][br] 全校生徒による別れの言葉では、開校からの歩みを振り返り、「培われてきた歴史と伝統を心に刻み、次の世界で力強く生きていく」と高らかに宣言した。[br][br] 最後は祐川校長が金澤町長に校旗を返納し、出席者全員で校歌を斉唱した。別れの言葉を述べる生徒たち