十和田湖の透明度目標達成できず/県環境白書

青森県が4日公表した2020年度版環境白書によると、十和田湖の透明度は10・9メートルにとどまり、当面の目標値に定めた12メートルを3年連続で達成できなかった。有機物による水の汚れを表す化学的酸素要求量(COD)も1986年度以降、34年連.....
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 青森県が4日公表した2020年度版環境白書によると、十和田湖の透明度は10・9メートルにとどまり、当面の目標値に定めた12メートルを3年連続で達成できなかった。有機物による水の汚れを表す化学的酸素要求量(COD)も1986年度以降、34年連続で環境基準(1リットル当たり1ミリグラム以下)をクリアできなかった。[br][br] 同湖の透明度は86年度以降、目標値を達成できず、04年度には7・5メートルと悪化。15、16年度には初めて目標値をクリアしていた。県環境保全課は「プランクトンの増加などが影響している可能性がある」との見方を示した。[br][br] 県内の産業廃棄物の不法投棄は、20年度の新規発見件数が40件となり、96年度以降で最少。このうち年度内に解決したのは26件で解決率は65%。県は16年度から小型無人機ドローン5台を導入し、監視活動の強化を図っている。[br][br] 県内46河川、5湖沼、3海域を対象に行った水環境の調査では、むつ市正津川の1地点でヒ素が環境基準値を超えた。ただし、温泉が湧き出た自然的要因で人体への影響はないという。[br][br] 同日の定例会見で三村申吾知事は「水、大気環境はおおむね良好な状態。県民一人一人が環境保全に関心を高め、具体的な取り組みにつながることを期待したい」と話した。