【八戸で初のクラスター】「人ごとでない」市内の介護施設、戦々恐々

八戸市内で初めて新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を受け、同市内で通所型介護施設を運営する関係者は「人ごとではない」、「どこでも起こりうる」などと、危機感を募らせている。 数カ所で施設を運営する社会福祉法人は、市内で感染が判明.....
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 八戸市内で初めて新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を受け、同市内で通所型介護施設を運営する関係者は「人ごとではない」、「どこでも起こりうる」などと、危機感を募らせている。[br][br] 数カ所で施設を運営する社会福祉法人は、市内で感染が判明した30日以降、施設内での家族の面会を中止したほか、介護用品や食料品の納入業者の出入りを玄関までに制限するなどの措置を講じた。[br][br] 同法人の副施設長は「感染経路が分からないと対策の取りようがない」と嘆く。複数の通所型施設を利用している高齢者も多いといい、「関わっているスタッフの数は膨大になるだろう」とさらなる感染拡大を危惧する。[br][br] 市内の別施設の代表は「デイサービスという形態で運営している以上、うちでもいつ起きたっておかしくない」と警戒を強める。入浴や食事などの介護では、濃厚接触が避けられないだけに、「できる限りの対策を取っているが、防ぎようがない部分もある」と胸の内を明かす。[br][br] 懸念はクラスター発生を受けて通所を控える人が増えることだ。「外出を控えると、虚弱状態や認知症が進んでしまうことも多い。安心して施設を利用してもらえるよう、さらに対策を徹底したい」と強調した。