【新型コロナ】病床利用率3割超、逼迫の懸念 新たに7人感染/青森県内

青森県は28日、弘前、青森市保健所管内で7人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店に起因するとみられ、一連の感染者は180人(県外利用客5人を含む)となった。県内の累計は212人。感染.....
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 青森県は28日、弘前、青森市保健所管内で7人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店に起因するとみられ、一連の感染者は180人(県外利用客5人を含む)となった。県内の累計は212人。感染者の急増で県内の病床使用率は32・8%に達し、国の分科会が示す感染状況のステージのうち、2番目に深刻な「ステージ3」の指標を超えた。[br][br] PCR検査の陽性率も18日までの1週間の平均がステージ3と4に該当しているが、県健康福祉部の奈須下淳次長は「発生源がある程度限定的で、まだその段階ではない。経路不明の感染者の増加が(判断の)重要な指標になる」とした。[br][br] 県によると、県内の感染症病床は201床(28日現在)で、うち31床が重症用の病床。政府の分科会は、新型コロナの感染状況を四つのステージに分類しており、ステージ3は、医療提供体制に大きな支障が出ることが懸念される―としている。[br][br] 県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「弘前圏域の病床逼迫(ひっぱく)は間違いないが、他の医療体制に影響は出ていない」とし、現時点で医療体制は提供できているとの認識を示した。[br][br] 入院者は66人。軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設には12人が入所し、自宅療養者は21人、入院などに向けた自宅待機中は28人。療養完了は47人。[br][br] 症状別では新たに80代男性1人が中等症から重症になり人工呼吸器を装着。人工肺「エクモ」を装着していた2人は、症状が少し軽快し人工呼吸器に切り替わった。重症者は計3人、中等症は1人増で10人。[br][br] 28日に感染が判明したのは、同市鍛冶町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」の関連で、利用客と同居する女性1人。ほか6人は感染経路を確認中。[br][br] これまでに感染が判明した県内の175人のうち、13人の経路が不明。 一方、弘前商工会議所は28日までに、清藤哲夫会頭の感染が判明したと発表。嶽暘会(同市)も「グループホームパインの街」の入所者1人が感染したことを明らかにした。