高校サッカーの名門・青森山田で1年からメンバー入りし、全国高校選手権は2018年度優勝、19年度準優勝。高校最後の今冬、王座奪還を目指すチームを主将として束ねるのが藤原優大(18)だ。今年7月にはJ1浦和レッズ加入が内定し、卒業後は同校出身として47人目のJリーガーとなる。「プロの世界で通用するよう、レベルを高め続ける。将来は日の丸を背負って戦ってみたい」と志は高い。[br][br](10月8日に発行した月刊スポーツマガジンDashから記事をセレクトしてお届けします)[br][br] 弘前市出身。小学1年時に地元強豪クラブ「リベロ津軽」で競技人生をスタートさせた。当初は中学も地元で、同クラブの15歳以下チームでプレーする意向だったが、全国大会で数々の実績を残す青森山田中の誘いを受け、「心は揺れたけれど、より高いレベルの環境でサッカーができるなら」と、地元チームを離れた。[br][br] 山田中では1年こそユニホームをもらえなかったが、2年春にはレギュラー入り。高校チームを率いる黒田剛監督から「自分に足りない部分と向き合え」とアドバイスを受け、自主練習では1対1の守備、フィジカルを徹底的に磨いた。[br][br] 山田高入学後は「弱点のない選手を目指した」。両足でのロングパスやトラップの基礎練習に努力を惜しまなかったことで「平均的にレベルの高い選手」(黒田監督)へ着実に進化。高校年代としては今や国内屈指のセンターバック(CB)と称される存在だ。[br][br] 来年にはプロデビューを果たすが、藤原は「CBとしては身長が小さい。当たり負けないよう、体をもっと強くするとともに、味方守備のカバリングも徹底していかないと」と課題克服に余念がない。将来の目標は「浦和を世界で通用するチームにすること」。海外挑戦は現段階では視野になく「あくまで国内で」ときっぱり。日本代表としてワールドカップでプレーする夢も思い描く。飽くなき向上心を胸に、“努力の虫”がさらなる飛躍を誓っている。

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