【新型コロナ】弘愛会で初の院内感染 弘前クラスター新たに18人

青森県は24日、弘前、青森市の両保健所管内などで新たに18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスターが発生した弘前市の飲食店に起因するとみられ、一連の感染者数は143人。県内の累計は176人となった。同じくクラスターが発生し.....
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 青森県は24日、弘前、青森市の両保健所管内などで新たに18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスターが発生した弘前市の飲食店に起因するとみられ、一連の感染者数は143人。県内の累計は176人となった。同じくクラスターが発生した弘愛会病院(同市)では、入院患者の感染を初めて確認。県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「大変由々しき事態。院内感染と捉えている」と説明し、厚生労働省に災害派遣医療チーム(DMAT)を要請したと明らかにした。[br][br] 同日現在、入院者は57人。軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設には15人が入所。自宅療養者は11人。入院などに向けた自宅待機中は34人。療養完了は22人。症状別では重症者3人。酸素投与が必要な中等症は1人増で計7人となった。[br][br] 新たに感染が判明したのは同病院の入院患者2人のほか、同市鍛冶町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」を利用した男性3人。利用客の知人の男女3人。利用客または感染経路を確認中の人と同居する男女2人。[br][br] 利用客の同居人の知人女性1人で感染を確認し、3次感染者は計2人になった。調査中は6人。性別、関係など非公表の10歳未満が1人。18人のうち7人の居住地は調査中。[br][br] 飲食店の感染者は計70人(従業員21人、県内利用客45人、県外利用客4人)。重複があったとして、利用客数が20人減り約160人とした。検査済みは104人(陽性45人、陰性59人)、検査中は1人。未着手は55人で、うち40人と連絡がつかない。 県はこれまで感染が判明していた同病院職員は入院患者と接触はないとしていたが、「接触があった」との見解に変更した。[br][br] 大西医師は「予防に絶対はないが感染防止対策ができていたかを確認し、対策のため介入が必要。もう一歩踏み込まなければならない」と指摘。[br][br] 職員と入院患者の約200人の再検査をするほか、▽25日以降にDMATが対策本部を病院に設置▽厚労省クラスター対策班の拡充と病院への配備▽弘前大の感染症の専門家らを病院に派遣―といった対策を取る考えを示した。[br][br] 一方、弘前市の健生病院は24日、同病院の職員1人の感染を確認したと発表した。家庭内の感染が濃厚という。