【解説】自民との対立軸示せるか/新・立憲民主党青森県連

新しい立憲民主党青森県連設立の最大の狙いは、自民に対抗できる「大きな固まり」になることだ。県内二大野党の合流で組織は大きくなった。だが、中身が伴わなければ有権者の選択肢にはなり得ない。衆院の任期満了まで1年を切る中、何を主張の中心に据えて支.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
新しい立憲民主党青森県連設立の最大の狙いは、自民に対抗できる「大きな固まり」になることだ。県内二大野党の合流で組織は大きくなった。だが、中身が伴わなければ有権者の選択肢にはなり得ない。衆院の任期満了まで1年を切る中、何を主張の中心に据えて支持を広げていくのか。主要ポストを巡り旧組織の主導権争いも露呈している。早期に挙党態勢を整え、戦える組織をつくり上げなければならない。[br][br] 新立民は、かつての民主党、民進党メンバーが再結集した側面が強く、顔触れに新鮮さはない。[br][br] 組織としての新しさを打ち出すには、自民との対立軸を明確に示す必要がある。政策面で、早期に県連としてのカラーを提示するべきだ。原子力施設が複数立地する青森県にあって、旧立民が掲げた原発ゼロの主張をどう取り扱うのかも注目したい。[br][br] 次期衆院選に向け、県内では2区の候補者が決まっていない。2区と元職の升田世喜男氏を擁立する1区は共産党と競合する。昨年の参院選青森選挙区で一定の効果を見せた野党共闘の調整も焦点となる。[br][br] 共同代表の2人は「自民党に代わる政党として認めてもらえるようにしなければ」(田名部匡代氏)、「政治への期待がない風潮を変えていきたい」(山内崇氏)と訴える。[br][br] 一枚岩となり、直面する多くの課題を乗り越えることができるか。党内融和を最優先に、組織態勢を構築した両トップの手腕が問われる。