【新型コロナ】青森県内新たに17人感染 市中感染「可能性かなりある」

青森県は17日、弘前、五所川原、青森市の3保健所管内で17人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれも弘前市の飲食店クラスター(感染者集団)の関連とみられ、県内の累計感染者は計100人。うち入院中の60代男性1人は人工肺「エクモ.....
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 青森県は17日、弘前、五所川原、青森市の3保健所管内で17人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれも弘前市の飲食店クラスター(感染者集団)の関連とみられ、県内の累計感染者は計100人。うち入院中の60代男性1人は人工肺「エクモ」を装着し、容体は重症のまま。県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「(感染者の増加により)市中感染が起こる可能性はかなりある」と指摘した。[br][br] クラスターが発生した弘前市鍛冶(かじ)町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」の感染者は計52人(従業員21人、県内利用客27人、県外利用客4人)となり、前日から13人増加。16日に感染を確認し、行動歴を調査中だった弘前管内と五所川原管内の40~60代男性3人は飲食店の利用客だった。クラスターが発生した弘愛会病院の感染者は計5人で変わりない。[br][br] 今回感染が判明した飲食店クラスター関連の15人の内訳は、利用客が弘前管内の40~70代の男女8人、五所川原管内の50代男性1人。従業員が弘前管内の20代男性1人。利用客の同居人が青森市管内の40代女性1人、弘前管内の未就学女児1人。従業員や利用客の知人は、弘前管内の40代女性2人、80代女性1人。[br][br] 残る五所川原管内の20代女性と弘前管内の70代女性の計2人は、詳しい行動歴を確認中。飲食店クラスター関連とみられる。[br][br] いずれも軽症か無症状。医療機関への入院、または宿泊療養施設の活用を調整している。[br][br] 県は、感染の可能性がある9月28日から10月10日の飲食店の利用客は現時点で約180人とみている。うち検査を終えたのは利用客が32人(うち陰性5人)。大西医師は飲食店クラスターの陽性率の高さに触れ、「クラスターから次のクラスターを生む可能性がある」と注意を呼び掛けた。[br][br] 感染した60代男性医師と接触し、検査対象となっていた同病院の患者と職員計199人については、17日までに陰性を確認。残る検査対象は約30人。[br][br] 弘前市の総合商業施設ヒロロは17日、クラスターが発生した飲食店の女性従業員1人が、施設内のテナントでも働いていたと発表。黄金崎不老不死温泉(深浦町)と鯵ケ沢町もそれぞれ従業員、職員1人の感染を明らかにした。