八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館が市政モニターを対象に実施したアンケートで、回答者のほぼ全員が同館を知っており、7割以上は来館経験があることが分かった。来館者の満足度も高く、同館の担当者は「世界遺産登録を見据えて、よりリピーターが増えるよう取り組んでいきたい」と話している。[br][br] 来年で開館10周年を迎える同館はこれまで、市内の遺跡の発掘調査や合掌土偶など出土品の展示、企画展などに力を注いできた。アンケートは、同館の認知度の把握と今後の運営の参考にしようと、市政モニター112人を対象として7月27日~8月17日に実施。来館の有無や印象に残った展示、要望などを聞いた。回収率は85%。[br][br] 来館経験は1回が32%、2~5回が31%、11回以上が5%いた。一度も訪れたことがない人は27%。来館の目的(複数回答)では「展示見学」が57人と最多。「余暇のくつろぎ」が18人、「体験教室・講座」と「是川遺跡の散策」が14人と続いた。[br][br] 満足度は「大変満足」「満足」が合わせて全体の6割を占めた。印象に残った点として「ガイドの説明が分かりやすかった」「体験教室の指導が丁寧だった」「展示品が素晴らしい」などプラスの声の反面、「あっという間に見終わり、物足りなく感じた」など厳しい声もあった。[br][br] 同館担当者は「知名度は期待を上回る結果だ」と受け止めた。今後の課題については「来館者の中には、ボランティアガイドを利用せず、じっくりと展示をみたい人もいる。解説アプリを導入するなどして、来館者の選択肢を広げていきたい」と話した。