人口増の六戸町、小松ケ丘地区がけん引/町定住促進事業など功奏

六戸町の人口増加をけん引している小松ケ丘地区=7日
六戸町の人口増加をけん引している小松ケ丘地区=7日
少子化や東京一極集中で地方の人口減少が加速する中、人口が増加傾向にある自治体がある。ニンニク栽培など農業が盛んで、八戸、三沢、十和田など市部へのアクセスも良い六戸町だ。人口約1万900人の町内で、特に増加をけん引しているのが、子育て世代など.....
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 少子化や東京一極集中で地方の人口減少が加速する中、人口が増加傾向にある自治体がある。ニンニク栽培など農業が盛んで、八戸、三沢、十和田など市部へのアクセスも良い六戸町だ。人口約1万900人の町内で、特に増加をけん引しているのが、子育て世代などの移住者が目立つ町北部の小松ケ丘地区。町の定住促進事業などが功を奏し、施策を始めた2008年に1098人だった地区住民数は、今年3月末時点で2583人と倍増し、地域の活力を生み出している。[br][br] 町は08年、中学生以下の医療費無料化を開始。10年に若者定住支援事業補助金制度(アパート家賃補助)、12年に新築住宅建設補助金制度、16年に第3子以降の保育料無料化など定住や子育て支援策を立て続けに打ち出した。[br][br] 町企画財政課の円子富浩課長は「町民に定住してもらうための施策が、移住者を呼び込む効果も発揮した」と話す。[br][br] 通勤や将来の子どもの進学先の選択肢を考慮し、十数年前に同地区に移り住んだという男性会社員(41)は「大きな決め手は子ども医療費無料化。早期に導入した自治体の一つが六戸町だった」と振り返る。[br][br] 一方、移住者が多い住宅地ならではの課題も。円子課長は「移住者の多くは三沢市から。近隣自治体の人が移動してできた街とも言える」と分析し、防災などの観点からも、町内会への加入促進などによって住民同士のつながりを深めたい考えだ。[br][br] 町内では、中心部など人口減少が進んでいる地区もあり、引き続き、町全体での活性化を目指す。六戸町の人口増加をけん引している小松ケ丘地区=7日