【新型コロナ】半年ぶり感染確認、緊張高まる八戸市民

半年ぶりに八戸市内で新型コロナウイルスの感染者が確認され、市民からは気を引き締める声が聞かれた=2日、八戸市内
半年ぶりに八戸市内で新型コロナウイルスの感染者が確認され、市民からは気を引き締める声が聞かれた=2日、八戸市内
新型コロナウイルスの感染者が4月3日以降確認されていなかった八戸市。半年ぶりの確認で市民には緊張が高まった。「やっぱりまだ油断できない」「改めて気を引き締めたい」などの声が相次いだほか、10月から政府の観光支援事業「Go To トラベル」に.....
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 新型コロナウイルスの感染者が4月3日以降確認されていなかった八戸市。半年ぶりの確認で市民には緊張が高まった。「やっぱりまだ油断できない」「改めて気を引き締めたい」などの声が相次いだほか、10月から政府の観光支援事業「Go To トラベル」に東京都発着が追加され、観光客増加が見込まれることから、不安もにじんだ。感染者関連情報について、青森県が新たに定めた基準に基づき、市は感染者の職業などを明らかにしなかったが、「正しい情報を知りたい」「(伏せることで)逆に誹謗(ひぼう)中傷につながりかねない」などの意見もあった。[br][br] 同市の男性会社員(45)は「いつか再び感染者が出るだろうとは思っていたが、久しぶりに聞くと改めてコロナの怖さを思い出す」と自戒する。対象が拡大されたGoToにも触れ、「今後、来県する人が増える可能性が高い。改めてコロナに関して気を引き締めるべきだ」と訴えた。[br][br] 同市青葉1丁目の居酒屋の女性店主(61)は、今春以降、外出自粛で客足が遠のいたことに触れ、「最近はようやく戻ってきたのに…」とショックを隠せない様子。「最近はお客さんの意識も少し緩んできたように思う。店でも消毒や検温をしっかりやっていきたい」と語った。[br][br] 感染者の関連情報については、誹謗中傷が社会問題となっていることを理解しつつも、市が採用した県の公表基準に疑問を感じる市民も多い。今回、感染者の職業が自衛官であることや関東地方での行動歴を公表したのは、市ではなく防衛省だった。[br][br] 同市のタクシー運転手の男性(60)は「住所や名前まで出す必要はないと思うが、詳しい行動歴がはっきりしないと不安だ。密になる場所を避ける気にもなるし、感染対策をする上では知っておきたい」と注文した。[br][br] 市内の男子高校生(17)は「新型コロナウイルスにかかること自体は悪くない」と指摘。「職業や行動歴を伏せれば、遊びに行って感染したと思ってしまう人もいるはず。仕事や試験など、仕方のない状態だったことを分かるようにしてほしい」と訴えた。半年ぶりに八戸市内で新型コロナウイルスの感染者が確認され、市民からは気を引き締める声が聞かれた=2日、八戸市内