第三中とおおぞら小、津波の合同避難訓練実施/三沢

一緒に歩く児童を気に掛けながら避難訓練に臨む生徒(手前右)
一緒に歩く児童を気に掛けながら避難訓練に臨む生徒(手前右)
三沢市立第三中(松木信嘉校長)と市立おおぞら小(眞石卓生校長)は3日、大津波の発生を想定した避難訓練を合同で実施した。児童・生徒計約140人が、隣り合う両校から内陸方向に約4キロ離れた道の駅みさわを目指し、徒歩での移動を体験。万が一の事態に.....
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 三沢市立第三中(松木信嘉校長)と市立おおぞら小(眞石卓生校長)は3日、大津波の発生を想定した避難訓練を合同で実施した。児童・生徒計約140人が、隣り合う両校から内陸方向に約4キロ離れた道の駅みさわを目指し、徒歩での移動を体験。万が一の事態に備え、避難経路や距離感を確かめながら、防災意識と行動力を養った。[br] 避難開始から一緒に歩いて同じ目的地を目指す訓練の実施は今回が初めて。市の津波ハザードマップによると、両校は最大クラスの津波が発生した場合、2~5メートルの浸水が想定される区域内に立地。第1波の到達は46分後と見込まれる。[br] この日は午前8時半に震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令された―との想定で訓練を実施。第三中の地域コーディネーターを務める一戸実さんも参加し、様子を見守った。[br] 校外に出てきた児童と生徒は第三中敷地内で合流し、訓練開始から約10分後に出発。途中、トイレや水分補給のための休憩を取りながら、道の駅を目指した。[br] 生徒は低学年の児童と手をつなぐなど、気に掛けながら並んで歩き、目的地まで急いで移動。全員の避難はほぼ予定通り、約1時間10分で完了した。[br] 道の駅では、児童と生徒が町内会ごとに分かれて、保護者への引き渡し訓練も実施。教職員が保護者役を務め、家族らに間違いなく引き渡す手順を確認した。事故防止のため、子どもが面識のない人が申し出てきた場合は断る、といった対応も確認した。[br] おおぞら小6年の岡田美紗希さん(12)は、「道の駅は思っていたより遠かった。訓練だったけど津波を意識しながら歩けた」と話した。第三中3年の長谷川陽大さん(14)は「訓練では周りを見る力が養われた。もしもの時は小さい子どもや高齢者を助けながら行動したい」と述べた。一緒に歩く児童を気に掛けながら避難訓練に臨む生徒(手前右)