コロナ下、IT駆使し避難所運営/今別で実証実験

非接触型体温検知システムで体温チェックと受け付けをする参加者=31日、今別町
非接触型体温検知システムで体温チェックと受け付けをする参加者=31日、今別町
大雨や地震など大規模災害が発生した際の避難所での新型コロナウイルス感染症対策が課題となる中、今別町で31日、人工知能(AI)による顔認証など最新技術を活用した避難所運営の実証試験が行われた。 防災や減災といった国土強靱(きょうじん)化につい.....
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 大雨や地震など大規模災害が発生した際の避難所での新型コロナウイルス感染症対策が課題となる中、今別町で31日、人工知能(AI)による顔認証など最新技術を活用した避難所運営の実証試験が行われた。[br] 防災や減災といった国土強靱(きょうじん)化について国に提言している、産学官でつくる「レジリエンスジャパン推進協議会」(東京)が主催。同協議会による最新技術を使った避難所運営の試験は全国初で、▽高齢化率が54・24%(6月1日現在)で少子高齢化問題のモデルケースに適している▽巨大地震の可能性がある千島海溝地震の影響を受けやすい沿岸部である―などを考慮し、今別町を会場に選んだ。[br] 試験には町民や市町村関係者ら約200人と、県内外の20企業が参加した。[br] 会場には、ITベンチャー「フォルテ」(青森市)が開発した、非対面で検温や要避難支援者の人数把握などを処理するシステムのほか、空間に映し出す映像を操作して動かすタブレットなど20製品以上を展示。実際にタブレットを体験した町内の無職梅田久義さん(77)は「触る必要がなく、コロナ対策は抜群。年配でも操作しやすい」と驚いていた。[br] 同協議会は、10月中に今回の検証結果をまとめたガイドブックを作成するほか、災害時の感染症対策について国に提言する方針。非接触型体温検知システムで体温チェックと受け付けをする参加者=31日、今別町