十和田市、新渡戸家を提訴 記念館明け渡し求め

耐震強度不足を理由に廃止が決定した旧十和田市立新渡戸記念館を占有しているとして、建物を所有する市は23日までに、新渡戸明氏と長男常憲氏を相手に、建物の明け渡しを求める訴訟を青森地裁十和田支部に起こした。提訴は8月11日付。 訴状によると、市.....
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 耐震強度不足を理由に廃止が決定した旧十和田市立新渡戸記念館を占有しているとして、建物を所有する市は23日までに、新渡戸明氏と長男常憲氏を相手に、建物の明け渡しを求める訴訟を青森地裁十和田支部に起こした。提訴は8月11日付。[br] 訴状によると、市は建物の明け渡しのほか、同館廃止が決まった2015年7月以降の1カ月当たり4万1834円の賃料相当額の支払い、仮執行の宣言を求めている。[br] 同館を巡っては、新渡戸家側が廃止撤回を求めて行政訴訟を提起したが、最高裁で昨年12月、請求を認めない判決が確定している。[br] 提訴を受け、常憲氏は取材に、「価値ある建物と史料を保存、公開し、未来に伝えていくための方策を検討している。新渡戸家として力を尽くしたく、ぜひ市とも協議したい」とコメントした。