コロナ禍、異例の八戸花火大会/23日開催に向け準備大詰め

大会の成功に向けて関係者が運営方法を確認した八戸花火大会の合同会議=7日、八戸市
大会の成功に向けて関係者が運営方法を確認した八戸花火大会の合同会議=7日、八戸市
市民のための花火を打ち上げたい―。23日の八戸花火大会に向けた準備が大詰めを迎えている。新型コロナウイルスの影響で全国的にイベント自粛が相次ぐ中で開催される今年は、市民を楽しませるばかりでなく、感染予防との両立というこれまでにない対応に迫ら.....
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 市民のための花火を打ち上げたい―。23日の八戸花火大会に向けた準備が大詰めを迎えている。新型コロナウイルスの影響で全国的にイベント自粛が相次ぐ中で開催される今年は、市民を楽しませるばかりでなく、感染予防との両立というこれまでにない対応に迫られている。関係者は「花火大会で感染拡大をさせてはいけない」とし、打ち上げ時間短縮や入場者数の制限などさまざまな対策を用意し、本番に備える。[br] 「今までの花火大会とはまったく違う」。7日、八戸市総合福祉会館で開かれた関係者合同会議。大会委員会の塚原隆市会長はこう強調し、集まった関係者へ協力を呼び掛けた。[br] 開催は7月3日の大会委で正式決定した。当日は午後7時に開始し、例年より時間を短縮して1時間で終了。新型コロナ収束を願って5670(コロナゼロ)発を打ち上げる予定だ。[br] 昨年は9万人が訪れた会場となる館鼻岸壁の雰囲気は一変する。屋台などの出店はなし。入場者数が5千人以下に制限され、観客には間隔を開けて座るよう求め、リストバンドを配布するなどして入場管理を徹底する。無料観覧エリアは設けず、有料席と招待席の利用者以外には来場を控えるよう要請する。[br] 会場では、市の新型コロナ接触確認メールサービス「はちのへwithコロナあんしん行動サービス」(愛称・CODE8)への登録を促し、仮に感染者が出た場合でも感染経路を追えるよう備える。[br] 来場できない市民へも配慮する。打ち上げる大玉の数を増やし、遠くからでも見られるようにするほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで配信予定だ。[br] さまざまな対策を打ち出す一方、刻々と変化する新型コロナの感染状況は関係者を悩ませる。現在は、開催を決定した7月に比べて全国的に感染者数が急増。青森県内は落ち着いているものの、予断を許さない。[br] 保健所の助言を得ながら準備を進める、大会委の塚原会長は「八戸花火大会は市民力で築き上げてきた市民の花火大会。感染防止を図りながら、市民が喜ぶ大会にしたい」と力を込める。[br] チケットは1枚1万円で4人まで入場可能。21日まで市内のローソンで発売しているほか、「はっち」でも20~22日に70枚限定で販売する。大会は雨天の場合、30日に延期となる。[br] 問い合わせは、八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」=電話0178(70)1110=へ。大会の成功に向けて関係者が運営方法を確認した八戸花火大会の合同会議=7日、八戸市