【久慈でコロナ初確認】急きょイベント中止も 盆前に緊張感高まる

新型コロナウイルスの感染者が初めて確認された岩手県北地方。帰省客などが行き来するお盆を間近に控え、住民の間では警戒感が一気に高まった。久慈市内では開催中にもかかわらず、中止となったイベントも。県や市は、改めて感染対策の徹底や慎重な行動を呼び.....
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 新型コロナウイルスの感染者が初めて確認された岩手県北地方。帰省客などが行き来するお盆を間近に控え、住民の間では警戒感が一気に高まった。久慈市内では開催中にもかかわらず、中止となったイベントも。県や市は、改めて感染対策の徹底や慎重な行動を呼び掛ける。[br] 同市の男性会社員(36)は「いつかは出ると思っていた」と受けとめつつ、「感染拡大の不安はある。お盆中も大人数での集まりは避け、マスクや消毒の感染対策を心掛けたい」と気を引き締めた。[br] 初の感染者を受け、同市では、中心商店街で6~8日の日程で開催中だった「ヤマセあきんど祭り」が急きょ中止に。23日に予定していた平庭闘牛大会も開催の可否を検討する方向。市教委は、各小中学校に他校との部活動の練習試合を自粛するよう通知した。[br] 県はお盆の移動を巡り、一律の自粛は求めていない。一方で体調の悪い場合は移動を控えるなど、慎重な行動を呼び掛けている。達増拓也知事は6日の定例会見で「帰省できない状態が半年以上続くのは極めて異常な事態。家族や地元の人に会わないといけないことはある」と、一定の理解を示している。[br] ただ、実際には帰省を断念するケースが多い。市内の自営業の女性(57)は「東京で暮らす息子夫婦や孫が帰省を見送った。春も会えなかったので、孫だけでも会いたいと思ったが…。こっちには高齢の親もいるので気を遣ったのだろう」と残念そうな表情を浮かべた。