日本刀の美しさ、違い楽しんで 八戸・南郷歴史民俗資料館で「現代刀匠展」

刃文の美しさなど、現代刀匠の技術が光る展示
刃文の美しさなど、現代刀匠の技術が光る展示
八戸市の南郷歴史民俗資料館(竹洞一則館長)で、開館40周年記念特別展「現代刀匠展―伝統技術の粋―」が開かれている。日本刀の歴史や製造法、八戸藩とのかかわりが紹介されているほか、現代の刀匠7人による美しい17振が展示されている。往年の日本刀フ.....
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 八戸市の南郷歴史民俗資料館(竹洞一則館長)で、開館40周年記念特別展「現代刀匠展―伝統技術の粋―」が開かれている。日本刀の歴史や製造法、八戸藩とのかかわりが紹介されているほか、現代の刀匠7人による美しい17振が展示されている。往年の日本刀ファンだけでなく、映画やアニメで興味を持った初心者にもおすすめだ。9月6日まで。[br] 日本刀は、純度の高い玉鋼によって製造されるため千年以上劣化せず、美術工芸品としても高く評価されている。[br] 目玉展示である現代刀匠の作品展示では、物を削ることに使う6センチの刀子から90センチを超える太刀まで、17振が並んでいる。[br] 刀の大小だけでなく、「刃文」と呼ばれる刀身の波状の模様も見どころ。製造過程の鉄の折り込み方によって模様が異なるため、自分が好きな刃文を探すと面白い。[br] また、刃と峰が逆についた「逆刃刀」も展示。漫画に登場した架空の刀が、現代の技術で具現化されている。[br] 変わったところでは、明治政府の廃刀令により日本刀の需要が激減したのに伴い、当時の刀鍛冶が作った手焼き用の南部煎餅型も展示されている。[br] 同館学芸員の中尻貴之さんは、「日本刀や伝統技術というと堅苦しいと感じるかもしれないが、それぞれの美しさや違いを見て楽しんで」と来館を呼び掛けている。[br] 時間は午前9時~午後5時。休館日は毎週月曜。ただし、8月10日は開館し、翌11日は休館。入館料は一般200円、高校・大学生100円、小・中学生50円。市内在住65歳以上は100円、市内小・中学生は無料。障害者手帳所持者と付き添い1人は半額。刃文の美しさなど、現代刀匠の技術が光る展示