八戸学院大演劇部員が一人芝居 客席間に仕切り 観客数減らし感染対策

客席間にビニールシートを設置した会場
客席間にビニールシートを設置した会場
新たな生活様式で観劇を―。八戸市の多目的スペース「スペースベン」で17日、八戸学院大4年で演劇部の高坂大誠さん(21)による一人芝居が上演された。公演に当たり、新型コロナウイルス感染対策として、観客数を8人に抑え、客席の間にビニールシートで.....
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 新たな生活様式で観劇を―。八戸市の多目的スペース「スペースベン」で17日、八戸学院大4年で演劇部の高坂大誠さん(21)による一人芝居が上演された。公演に当たり、新型コロナウイルス感染対策として、観客数を8人に抑え、客席の間にビニールシートで仕切るなどして、青森県内で先駆けて、演劇の再開に踏み切った。関係者らは「舞台をつくる人、見る人にとっても希望の光」と、演劇に再び親しめることを喜んでいる。[br] 同スペースでは客席間の距離を空けたり、観客に検温と手指消毒をしてもらったりするなどの対策を取った上で、6月からダンスの公演を行ってきた。ビニールシートの仕切りを作ったのは今回が初めて。[br] 上演した「コイの予感」は、高坂さん演じる男の家に、宇宙人を自称するこいのぼりの縫いぐるみが現れる―というストーリー。宇宙人は約1カ月後に地球の生物が全滅する前に、人類のサンプルとして男を連れて行くというのだが―。高坂さんは、宇宙人が告げる運命に振り回される男のおかしくも悲しい物語を熱演。鬼気迫る演技を届けた。[br] 観客も久しぶりの生の芝居を存分に楽しんだ様子。観劇した南部町の会社員江刺家佐智子さんは「最初はビニールシートのある会場に慣れなかったけど、作品が始まると物語に集中できて、気にならなくなった」と話した。[br] 高坂さんは「感染対策をしながらの演劇の上演は、地域ではあまりないことなのでプレッシャーはあったが、今持っている力は出し切った」と充実感をにじませていた。[br] 同スペースでは感染対策をしながら、8月14、21、28日にも県南地方の役者たちによる短編を上演する予定。客席間にビニールシートを設置した会場