【東北エモーション再開へ】日頃の協力に感謝 JR東が沿線住民を招待

日頃の感謝を込め列車に向かって大漁旗を振るJR社員ら=20日、洋野町有家地区
日頃の感謝を込め列車に向かって大漁旗を振るJR社員ら=20日、洋野町有家地区
今日は皆さんがお客さま―。JR東日本盛岡支社は20日、八戸線沿線で運行されているレストラン列車「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」の乗客に向けて大漁旗を振るなど歓迎する活動を続ける沿線住民を招待し、久慈―八戸間で同列車の試乗.....
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 今日は皆さんがお客さま―。JR東日本盛岡支社は20日、八戸線沿線で運行されているレストラン列車「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」の乗客に向けて大漁旗を振るなど歓迎する活動を続ける沿線住民を招待し、久慈―八戸間で同列車の試乗会を開いた。イタリアンのフルコースを振る舞ったほか、社員が沿線に飛び出し、住民に代わっておもてなし。感謝の気持ちを届けるとともに、新型コロナウイルスの影響で休止していた同列車の“再出発”を前に関係者が心を一つにした。[br] 同列車は2013年10月、運行を開始。今年は新型コロナの感染拡大によって、4月11日以降、運休していた。しきりを設けて座席を区切り、消毒を徹底するなどし、24日に運転を再開する予定だ。[br] 20日は洋野町と久慈市で活動する住民48人を招待。各席には社員手作りのメッセージカードを置き、日頃の協力に感謝した。[br] 車窓から太平洋が臨める、陸中中野―有家間と陸中八木―宿戸間では、社員ら35人が、大漁旗を振りながら列車と並走。エモーションになぞらえた「感激!感動!」のメッセージボードも揺れた。[br] 八戸駅営業主務の虻川秀栄さん(34)は「今回はいつもと逆の立場。日頃お世話になっている沿線地域の皆さんに感謝を伝えられてうれしい」とすがすがしい笑顔を見せた。[br] 同町宿戸地区の農林業馬場賢一さん(62)は、13年11月に住民活動を開始した当初から関わり、乗客への旗振りを続ける。[br] 「外で大漁旗を振っていても、車内の歓声が聞こえるんだ」と活動のやりがいを話す馬場さん。一方、今年はコロナ禍で列車が運休し「乗客の笑顔や歓声がないのは、とても寂しかった」という。[br] この日は妻の由美さん(62)と共に歓迎を受け、「胸が温かくなった。感動的」としみじみ。大漁旗を振る社員らの姿に自分自身を重ね、「また、たくさんの乗客をおもてなししたい」と運転再開を心待ちにした。日頃の感謝を込め列車に向かって大漁旗を振るJR社員ら=20日、洋野町有家地区